オークラアクトシティホテル浜松俺的レポート

CJK NETWORKシティホテル俺的レポート


浜松駅から見たアクトシティ
 

ホテル2F玄関
 

ロビーの白いピアノ&サイレントチェロ
 

客室(35F)から見下ろす楽器博物館
 

バスタブ
 

シャワーブース
 

トイレはバス内の個室
 

噂の五線模様の浴衣
 

ルームサービスの朝定食
 

客室。左のソファは傾いてます…
 

ライティングデスク
 

横方向に長方形のベッド
 

パーソナルバー。オークラ東京より安め
 

アメニティグッズ
 

窓の外の景色。開発途中な感じ
 

ホテルのサイト:http://www.act-okura.co.jp/
アクセス:JR浜松駅徒歩3分

宿泊日程:2003年6月1日(日)から2泊
客室種別:デラックスダブル(シングルユース)/44平米/35階北東向き
宿泊室料:1泊17,000円/電話予約

今回は趣を変えて。

【予約】
 ある日、ヤマハミュージック西東京立川店(俺がグランドピアノ買った店。買ったけど納品はまだ)に遊びに行って「浜松行ったら、俺んちに納品されるはずの個体を作っているところを見られるんですかねえ?」となんとなく聞いてみると、「そのものを見るのは難しいと思うけど、工場見学は面白いですよー! 行くならこちらで予約しておきますけど?」みたいな流れになり、その場のノリで浜松行き決定。早速帰宅し、新幹線の手配(ぷらっとこだまプランは安い…)をし、そしてホテルの手配。
 もう、浜松のホテルといえばここに決まってます。つーことでインターネットでちょっと下調べをした後、直接ホテルの予約係に電話しました。電話番号は通常の市外局番とフリーダイヤルがありましたが、なんとなく気分で通常の市外局番の方へ。
 2コールほどで出られたのはやたら発音の良いお姉さん。録音かと思うようなその喋りに戸惑いつつ、宿泊日(6月1日)、泊数(2泊)、それからなるべく広い部屋に泊まりたい旨を伝えると、「5月6月限定で日曜月曜は定価の半額で宿泊できるプラン」があるとのこと(下調べをして知っていましたが)。デラックスダブル(ラックレートは34000円)を希望すると、空きを調べるため少し待たされた後、OKとの返事。それで名前を言って、予約は完了してしまいました。電話予約の場合、これしか聞かれないのか…。それから、デポジットを取るという旨の説明もありました。
 これで切るのもナンなので、ついでに、グランドピアノが置いてある「シンフォニースイート」という客室についていくつか質問。
  Q. シンフォニースイートに設置してあるピアノは、何時まで弾けるのか。
  A. シンフォニースイートだけは防音が厳重になっているため、扉さえ閉めてあれば時間を気にせず弾いていただけます。
  Q. シンフォニースイートのピアノは、いつ調律するのか。例えば、新たな客が入る毎に調律するとか?
  A. 調律は定期的に行っております。(具体的な回数も聞いたけど忘れた。確か1年に4回と言っていたと思う…)
 とのこと。(笑)

【1日目昼:チェックイン】
 こだまのグリーン車を降りて浜松駅に立ったのは、6月1日の昼頃。折しも、極めて珍しい5月の台風が過ぎ去った直後で、蒸し暑い。ヤマハやカワイ、それぞれのショースペースのある新幹線駅構内を抜け、右手に出ると……なんか整備はされているんだけどそれほど華やかではない広場。オークラの入っているアクトシティは高層ビルのはずなのですが、目の前にそれらしきものはありません。目に付いた案内図を見て、それから右斜め後方を見ると……ありました。わりと、浜松では唯一の高層建築のようですね。駅からアクトシティへは、歩く歩道、じゃなくて動く歩道を移動して入ります。
 チェックインにはまだ早いですが、早速フロントへ行ってみます。清掃が終わっていればチェックイン可能、とのこと。そこで名前を言って部屋タイプを確認すると、清掃はまだ終わっていないようでした。仕方がないのでフロントに荷物を預け(荷物は予定の客室へ運んでおく、とのこと)、フロントの傍らに置いてあった割引券をいただいて、浜松市楽器博物館へ向かいました。
 浜松市楽器博物館は、アクトシティに併設されている、日本で初めての公立楽器博物館なんだそうで。歴代のピアノを中心として、一般的な金管、木管、それから笙、尺八、三味線等の和楽器、はたまたアジア・アフリカ・アメリカ古来の珍しい楽器などなど、ありとあらゆる楽器が2階層の展示室いっぱいに、オープンな状態で展示されています(でも触って良いという表示のある楽器以外に触れてはいけません)。もう、先日ヤマハ立川店の店員さんが仰っていたとおり、好きな人は一日中居ても飽きない、良い空間です。子供が走り回ったりしてるのがちょっと不愉快ですが…。あれ、楽器にぶつかって壊したりしたらどうするんですかね。
 そんな博物館を出ると、時計は16時。4時間も館内をうろうろしていたようです…。そしてホテルのフロントへ向かうと、もちろん部屋の準備は完了していました。レジストレーションカードに記入の後、クレジットカードの控えをとり……ご希望でしたらお部屋までご案内いたします、とのこと。勇気を出して案内してもらいました。(笑)
 アサインされた客室は、35階の一番奥。エレベータからかなり歩きます。最初にフロントに荷物を預けたときに禁煙ルームをリクエストしたのですが、そのとき「デラックスには禁煙ルームの設定がない」との説明を受けました。しかし入った客室には灰皿が見あたりません。気を利かせて清掃係の方が撤去してくれたのでしょうね。一緒に消臭もしてくれたのか、煙草の匂いもほとんどせず、室内の空気は快適。感謝です。

【1日目夜】
 バスローブが別料金であることは予約時に聞いていたので、そのリクエストをしてから外出。2Fのレストラン「フィガロ」でディナーブッフェです。夕食のオープンは17:30で、開店後すぐに行ったためか、わりとガラガラ。好きなもの取って好きなだけ食べました。特にシェフが切ってくれるローストビーフと、サラダゾーン(?)にあるマカロニ、それからチョコレートケーキ、チーズタルトが美味かったです。
 部屋に戻るとバスルームにバスローブが置いてありました。オークラアクトシティロゴが入ったものですが、なんかケバケバしていて……これ、けっこう使い古してるんじゃないかなーと言った感じ。まあいいんですけど。そして入浴。バスタブはゆったり足が伸ばせます。シャワーブースも広い! ちょうど一畳くらいでしょうか。惜しむべきは、高層ホテルのためか、水量がそれほど豊富ではないことですね。不自由するほどではありませんけど。
 そして、持ち込んだパソコンで、客室の回線を使ってチャットしながらゲームをプレイする、という普段と変わらない行動をしつつ夜は更けていきました。というか、このゲームを4日の夜までに全部終わらせなきゃいけないんですよ! でもまあ、自宅でプレイするより集中できた気がします。(笑)

【2日目朝】
 少し寝坊してしまい、起きたのは8時頃。届いた朝刊は毎日でした。日経をリクエストするの忘れてた…。シャワーを浴びて、それほど時間があるわけでもないので少し迷いましたが、せっかくなので思い切ってルームサービスで朝食を頼みました。「朝定食」という名のアメリカンブレックファスト。パンも暖かくなく、バターやジャム類もプラスティック製の小さな容器(あのアルミの蓋を剥がす使い捨てのやつ)だし、ジュースはエードだし、全体的にちょっと微妙でしたがパンは相変わらず良質なので不満はありません。この朝食のサービスの方が入ってくるとき、その横に客室係の方もいて、客室の清掃はいつごろ行えば良いか聞かれました。
 10時半の少し前、ホテルの玄関の外に常に待機しているタクシーを利用し、ヤマハ本社工場へ向かいました。ヤマハのあらゆる製品(原動機は除く)がズラーっと並ぶショウルームから小会議室みたいなところへ通され、いかにもヤマハ的なビデオを見た後、楽しみだったグランドピアノの工場見学です。案内の方は俺がグランドピアノを買ったことを知っていて、そのことについていろいろ雑談したりして楽しかったです。もちろん工場も面白く、なかなか有意義なイベントでした。ヤマハ・グランドピアノの工場見学について詳しくはこのへんをご覧ください。予約した方が良いみたいですが、予約しなくてもなんとかしてくれるみたいです。オススメ。

【2日目昼】
 ヤマハ本社工場の外でタクシーをつかまえ、ホテルに帰りました。ホテルの玄関ではなくアクトプラザ(アクトシティ内の、オフィスやショッピングモール?のある方)の入り口で止めてもらったため、ドアマンの出迎え等はなく、残念。(いやでもホテルを出るときそんな人は見なかったし、もしかしたらドアマン自体いないかも)
 昼食もまた少し迷いましたが、オークラベーカリーでパンを買って客室で食べることにします。実は昨日フィガロを使ったときにスタンプカードを渡されてしまい、どうやら複数の種類の店で飲食をすると特典があるらしいんですね。それにつられました。
 いやでも。ここのパンがさすがオークラと言った感じで良質。惣菜パンも菓子パンも、美味しくいただけました。余分に買っておいたのて、これは夜食のためにとっておきます。

【2日目夜】
 パンを食べてからゲームをプレイしていましたが、夕方突然眠くなって寝てしまいました。2時間ほど眠って、起きたのは20時頃。
 さて、夕食の時間です。例のスタンプカードを使いたいのですが、いよいよ選択肢は狭まってきました。残っているのは鉄板焼、和食、寿司、フレンチ、中華とどれも格式高そうですが、ここはもう、以前から名古屋マリオットなんかで横目でチラチラ見て気になりまくっていた鉄板焼というジャンルの店「さざんか」に決定。エレベータで31階まで降りて、通路を奥へと歩いていきます。が、エレベータ降りてすぐのところのカウンタで用件を言えば案内してくれたみたいです。(汗) 予約の有無を聞かれ、少し待たされた後、カウンタ席に通されました。なるほど、座るべき席に水などの準備ができています。利用がひとりで、どんなに空いていそうな時間帯でも、電話で一言言ってから来店した方が良いみたいですね。ホテルのちゃんとしたレストランを使うのは初めてなので許してください。(笑)
 そして、自分の席の目の前の鉄板で、料理人が鮮やかに、そして丁寧に野菜と肉を焼いてくれます。頼んだコースは「桜」(一番安い。これを頼んだ理由は唯一魚介類が含まれないから…)で、肉は和牛ヒレ150gです。美味しくいただきました。一緒に出された赤出汁も良かったです。食事後は、ソファ席に案内されてデザート。この、デザートは別の席でいただくという構造は少し感心しました。チョコレートケーキが美味しかったです。
 その後は部屋に帰って、風呂入って、それから昨日と変わらずチャットしながらゲームをしました…。

【3日目朝:チェックアウト】
 届いた朝刊はローカル紙の静岡新聞でした。どういう基準なのでしょうか…。
 起きたのは8時頃。シャワーを浴びて、それからだらだらしながら荷作りなんかをして、11時頃部屋を出ました。フロントには他のゲストもいず、チェックアウトはスムーズでしたが、領収書はそのまま出されました。折って、封筒に入れる、という行動はしないのですね。そのままベルデスクで荷物を預けて……予約している新幹線まであと2時間ほどあるのです。この時間をどうやってつぶすか…。

【3日目昼】
 とりあえず、ロビーで10分ほどぼーっとしてから、30階のスカイラウンジ「パガニーニ」に向かいました。フレンチの店です。ここでランチを食べて、スタンプをゲット。料理は良質でしたけど、ナプキンが紙だし、コーヒーのクリームがいつものプチパック(何て言うんだろうあれ)だし、なんだかエコノミーな感触は拭えませんね。
 それでもあと1時間半ほど残っています。…と、そこで客室の窓から見えて気になっていた建物を思い出しました。それは、線路の向こう側にある「浜松科学館」。上から見ると、なんか赤とか青とかのサイケな彩色のパイプの横でプロペラがくるくる回ってたりして楽しげなんですよ。さっそく歩いてそちらへ行ってみます。
 どうやら小学校の遠足なんかがあるらしく、科学館の前の広場で弁当なんかを広げている集団がいます。館内に入ると、ガキがギャーギャーと叫ぶ声、そして、バタバタと走る足音。展示物も、どうやらかなり子供向けみたいです。…かなり悪い予感がしますが、しかし、目的は時間つぶし。時間がつぶれればそれで良いと思ったので、500円の入場料を払って展示場内に入りました。
 展示は、かなり雑多。地質、生物から始まって、天文、物理、流体となんでもありです。どうやら何らかの研究施設と併設されているらしく、その解説なんかはそこの科学者が書いているっぽいんですね。笑ったのが手書きの適当な解説文で、最初は子供のために噛み砕いて書いてるんだけどだんだん後半に進むに従って面倒になったのか専門用語ばりばりで説明してあったりして。変なトコロでした。俺的には翼理論、揚力の説明のコーナが工事中だったのが残念。(笑) それからここにもまた「いかにもヤマハ」っぽいコーナがありました。ピアノのアクションの歴史の説明とか。ヤマハ創始者のプロフィールとかも飾ってあったので、きっとそのあたりの展示物だけヤマハの寄贈だったりするのでしょう。

【帰宅】
 ホテルに戻ってきたのは14時頃。まだ時間があったので、またホテル内をうろうろしました。ロビーでぼーっとしたり、ホテル内のショップでうなぎパイ買ったり。そして14時半頃荷物を受け取り、駅まで歩いていって、新幹線に乗って東京へ。なんか時間つぶすのに苦労して無駄に疲れた気がします。今度からはもっと早めの(チェックアウトしてすぐ乗れるような)新幹線の席をとろう…。つい、余裕をもって予約をしてしまうんですよね。悪い癖です。

 さて、以上2泊のオークラアクトシティホテル浜松。とにかく、この値段でこの部屋に泊まれるのが嬉しい。同じくらいの広さの名古屋マリオットのデラックスダブルでさえ20000円くらいします。本家のホテルオークラ東京だとシングルでももっとします。もちろんサービス等の面ではかなり落ちますが、それでもレストラン等の設備はひととおり揃っているわけで、それに本家オークラと違って周辺の飲食店なんかも便利だし…。
 というか、ここは本気で、ただ泊まるだけのためにまた来て良いと思いましたよ。ただシナリオを執筆するためだけならこれくらいのサービスで充分です。しかも浜松。東京からバスで片道4000円、往復6000円くらいで来れちゃいます。シナリオ書くだけならもうちょっと狭い部屋でもいいしね。すると2泊の宿泊に交通費合わせても3万円程度で済むかも。そりゃーかなり魅力ですよ!
 とにかくスタンプカードがまだ埋まっていないので、7月末までにもう一度来ます。(笑)

(俺的チェックリスト)
バスローブ:リクエストベース(別料金。1枚500円)
ナイトウェア:五線模様の浴衣
シャワーブース:あり
アメニティ:歯ブラシセットx2、石鹸x2、シャンプーx2、リンスx2、レザー、シェービングフォーム、クシ、綿棒x4。他、リクエストベースのものは豊富にあります。
ルームサービス:時間限定。6:30〜10:00、17:00〜23:00
インターネット接続:可能/有料(1日500円)
ターンダウン:なし
テレビ:VHF+BS2ch+他3ch+有料VOD
バスルーム内音声:ラジオ(ナイトテーブルに内臓)連動
ルームキー:カード
スリッパ:再利用x2
空調:2管式アナログ

総合満足度:10

・日曜日と月曜日の宿泊はラックレートの半額、という「レッツスタートプラン」を利用。
・滞在の目的は、ヤマハピアノ工場とか楽器博物館とかの見学。つまり観光。
・それから、滞在中にゲームをプレイしなければならなかった。集中した。

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