■data 2002年2月7日DLsiteにて販売開始 販売価格:1000円 販売初日DL数:150 販売初週DL数:379 収録CG数:フル画面14枚 アーカイブ容量:6.27MB スクリプト容量:およそ34KB | ◆◆ |
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■内容
オムニバスなエロ同人ソフト。
当初はロリを目指していたのだが(そしてタイトルもそうしたのだが)、実際ロリと言えるのは、3本のお話のうちの1本だけだったかもしれない。
でも、AVとかの業界ではこれでもロリって言うと思うぜー(笑)
第1話:由紀さんはシャワー浴びたあとにコーラを飲む習慣があるんだけど、その日に限って冷蔵庫はカラッポ。そのままふらふら外に出ていっちゃって、露出に目覚めちゃうって話。
第2話:舞台は●学校。性教育のために男子と女子と別々にされるんだけど、男子の中にひとりだけ女子が残される。先生は、その女の子を使って性教育をする、って話。
第3話:電車の中でオナニーをするのが趣味の女の子がいて、それを見ていたクラスメイト(?)の男の子が我慢できずにお相手しちゃう、って話。
2001年初頭。
とにかくDLsiteでエロ同人をやろうと思って、シナリオを1本(第1話)書ききって、それを手に、絵を描ける人に打診して回ろうとした。
が、なんか気が引ける。――ええい、自分で描いてしまえ!
とかいいつつ自分で描くも、それは大失敗。とても他人には見せられない出来。
そんでやる気なくして、しばらく放っておいた。
2002年初頭。
ふと、去年書いたシナリオ(第1話)のことを思い出す。
なんとなく、友人の棚葉先生に打診してみたら、快くOKをいただいた。
なんだ、最初っからこうしとけばよかった…。
ということで本格的に製作開始。
2002年初頭の時点で、シナリオは1本(第1話)できていた。
同人ならこれに10枚くらい絵をつけて売るのもアリかとも思ったが、せっかくやるんだから、もうちょっとちゃんと作りたいという考えがあった。
安易な帰結として、オムニバスという道を選ぶ。
オムニバスといえば3話。これ常識。というわけで、残り2本分の企画を考える。
まー、1本目のテーマは露出なんで、それに沿った形で良いだろう。
まずは、前々から考えていた性教育ネタ。まーありがちといえばありがちだが、同人なんだから、書きたいものを書くべきだ。決定。
もう1本は悩んだ。あんまりネタを使いすぎても後で困りそうだし、あまり力を入れないで書ける題材…。
悩んだ末、電車内オナニー女、ということに決める。
だいたいのプロットとだいたいのCGリストを棚葉先生に送り、その日は寝た。
数日後。
驚くべきことに、CGが全て出来上がっている。
速い。メチャメチャ速い。
というか、ヤバい。
1本目は完成しているからいいけど、残り2本は手つかず…。
しかしあまり期日を引き延ばすのも(棚葉先生に)悪い。本業もちょっとヤバい中、ひたすら書く。
まー、前から書きたかった題材だけあって、性教育ネタについてはさして苦労もせず、脱稿。
電車ネタは…。
死亡。
1本目だけ出来が良いのは、1本目だけ時間が無尽蔵にあったから、が正解。
未だに、sol-fa-soft作品のシナリオの中では、この露出くらぶの1本目が最も出来が良いのではないかと思っている。
2本目もわりとお気に入り。
3本目は…。
死亡。
始める前からわかっていたことだが、棚葉先生は上手い。メチャメチャ上手い。
そして速い。
CGについて心配することは何もないだろうな、とは思っていた。
しかし、これほどとは…。
1本目については、前に自分で書いた絵もあったので、それを元に口頭で指示した気がする。
コーラ缶が入ってるのか入っていないのか曖昧なのは、わざと。
自分的には入って欲しくないが、入って欲しい人もいると思ったので。まあ、勝手に想像して、ってことで。
2本目も、プロットがわりとちゃんとしていたので、わりとちゃんと指示出来た気がする。
3本目は、これまた……。プロットがちゃんとしていなかったので、けっこういいかげんに指示を出した。
「この娘がこうなって、こうなります。あと、適当に。よろしく」
みたいな感じで。(笑)
うん。シナリオ書くときはパズルでした。
広報画像は、DLsiteで売ることを前提に製作。
DLsiteの紹介画像って、絵を1枚とか2枚とか貼ってそれだけ、ってのが多いんだよね。
その中で、絵が無数に貼ってあるのは目立つんじゃないかと。そういうコンセプト。
でも、今見てみるとボカしすぎた感はある。
あんまり無料で絵を見せすぎると買ってくれた人にとって迷惑かも、という気持ちがあったけれど、そんなのを気にする人はあまりいないみたいだ。
同人サークルを営む皆様、この点気をつけましょう。
DLsiteの形態から、一番重要なのはタイトルであることはわかっていた。
新着ページでは、見られる画像は縮小された紹介画像か、100x100の顔画像。こんなのがぱっと目に入るようにするには、けっこうな工夫が必要だと思う。
メールマガジンでは、画像がなく、説明も長ったらしい。こんなのを読む人はいない。
まず販売ページへのリンクをクリックしてもらうために、ということを考えると、この答えは自明だろう。
幸いなことに、本作は「ロリ」と「露出」という魅力的な単語を入れることができる。
(後者は、自分にとって特別な単語であるだけなので、実はあまり予測できていないが…)
「ロリ」という可愛らしい、ポップなイメージの単語と、「露出」というダークで淫靡?なイメージの単語を混ぜる。
これはいける!
「ロリっ娘露出倶楽部」
1分でこのタイトルを発想。
その時点でその場にいた棚葉先生と相談し、
「ロリっ娘露出くらぶ」
その後1分でこの表記に決定。
わずか2分のできごとであった(笑)
「くらぶ」を開いたのは、「ロリ」が持つポップな雰囲気を失わないため。
その中で、「露出」だけは飽くまでダーク。この2面性を充分に表現する、自分で言うのもナンだが秀逸なタイトルだと思う。
システムは、これまた友人の秋山氏製作のアドベンチャーゲームシステムを使わせてもらう。感謝。
そんで、自分でシナリオプログラム。
(システムプログラムも桐原がやっていると思っていた方がいたけれど、違います。すみません)
ま、これに関しては障害もなく、サクサクと。
ちょっと迷ったのは、音楽。
桐原自身作曲をする人ではあるのだが…。
エロ同人、いわばオカズウェアで、音楽を聴く人なんて、果たして存在するのか…。
別にサービスで作曲しても良いのだけれど、音楽が値段のうちに入っていると思われるのも癪なので、ここで英断。(たぶん)
音楽は、入れない。
でも、怒られたら次から入れるかも…。
そんな弱気で、1月末、アーカイブ作成。確か、DLsiteに送ったのは1月31日だった気がする。
販売後すぐに、「これのどこがロリ?」という指摘が。確かに…。
2本目は確実にロリだと思うし、それで許してください、ってことで。すいません(笑)
DL数は初日150、初週379と、密かな販売目標200本を軽く上回る。ありがとうございます。
そして2月11日分、2月12日分の2回、週刊ランキングの1位を獲得。
初週が終わったところでふと思い立ち、サンプルページを製作。
これは本当に思いついて良かった。テキストも一緒に載せるこの構造も、sol-fa-softの売り上げに大きく貢献していると思う。
体験版も作りたいとは思っていたんだけど…。
どこを切っても、分量が絶対的に少なく、そして相対的に多い。
Hシーンを削ると体験版の意味がなくなり、入れると製品版の意味がなくなる。
そんなジレンマ。
ま、動作確認用の体験版くらいは作りましょう。そのうち…。
という感じで、現在に至る(笑)
ひいき目はあるが、わりと、全て上手くいったんじゃないかと思う。
それでも敢えて勝因を挙げておくと、まず、タイトル。それから紹介画像(特にアップスカートみかりと、先生に足を開かされているみかり)。
ロングセラーの理由として、サンプルページ。
今考えてみると、6.27MBという容量もDLしやすく、ちょうど良かったのかもしれない。
サークルの処女作として、良い滑り出しだった。
Created by KIRIHARA Miyahito
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